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福島 奨; 大道 敏彦; 前多 厚; 半田 宗男
Journal of Nuclear Materials, 115, p.118 - 127, 1983/00
被引用回数:15 パーセンタイル:81.67(Materials Science, Multidisciplinary)(Pu,Rx)O(R=Nd,Y;0~10mol%RO含有)の熱伝導度をレーザフラッシュ法によって700~1450Kで測定し、熱伝導度の温度およびRO濃度依存性を調べた。その結果、次のことが判った。(1)熱伝導度の温度変化はフオノン伝導の式K=(A+BT)を7%以内で満足する。格子欠陥熱抵抗(=A)はRO濃度とともにほぼ直線的に増大するが、温度係数Bはほぼ一定である。(2)格子欠陥熱抵抗の増大はPu、RおよびOイオンおよび酸素空孔子をフオノンの散乱中心と考えた格子欠陥モデルによって精度よく予測できる。(3)格子欠陥熱抵抗におよぼす化学量論組成の効果は、金属イオンの効果に比べて約1.3倍大きい。(4)格子欠陥熱抵抗におよぼす格子の歪の効果は、質量の効果に比べて大きい。
福島 奨; 大道 敏彦; 前多 厚; 渡辺 斉
Journal of Nuclear Materials, 105(2), p.201 - 210, 1982/00
被引用回数:82 パーセンタイル:98.6(Materials Science, Multidisciplinary)BWR用バーナブルポイゾンとして使用されているUO-GdO系燃料のうち、化学量論に近い(U,Gd)O(0~15モル%GdO含有)の熱伝導度をレーザフラッシュ法により700~2000Kで測定した。その結果、次のことが明らかになった。(1)熱伝導度はドリニウム濃度が増大するとともに次第に減少する。(2)熱伝導度の温度変化は約1600Kまでフォノン伝導の式:K=(A+BT)を満足する。(3)格子欠陥熱抵抗の測定値は、結晶格子中のU,UおよびGdイオンをフォノン散乱の点欠陥と考えた格子欠陥モデルに基づいて計算した結果とよく一致する。(4)格子欠陥熱抵抗に及ぼす結晶格子の歪の効果は、質量の違いの効果に比べて大きい。(5)1600Kまでの熱伝導度は次式で一般に表される。K=K/(K・We+1)(K:UOの熱伝導度、We:(3)のモデルに基づく欠陥熱抵抗)
福島 奨; 大道 敏彦; 前多 厚; 渡辺 斉
Journal of Nuclear Materials, 102, p.30 - 39, 1981/00
被引用回数:44 パーセンタイル:96.43(Materials Science, Multidisciplinary)FPが酸化物燃料の熱伝導度に及ぼす効果の研究の一環として、(U,Y)O(0~15モル%YO含有)の熱伝導度をレーザフラッシュ法により温度範囲700~2000°Kで測定した。その結果、次のことが明らかになった。(1)熱伝導度はイットリウム濃度が増大するとともに次第に減少する。(2)熱伝導度の温度変化は約1600°Kまでフォノン伝導の式K=(A+BT)を満足する。(3)イットリウム固溶に伴う熱抵抗は、結晶格子中のU、UあるいはU,Yイオンをフォノン散乱の点欠陥と考えた格子欠陥モデルにより説明できる。(4)格子欠陥によって生じる熱抵抗に及ぼす格子の歪の効果は、質量の違いの効果に比べて大きい。(5)約1600°Kまでの熱伝導度(K)はUOの熱伝導度(KUO)と格子欠陥モデルに基づく欠陥熱抵抗(We)を用いて次式により表わされる。K=K/(K・We+1)
仁平 猛*; 岩田 忠夫
Japanese Journal of Applied Physics, 14(8), p.1099 - 1104, 1975/08
被引用回数:37熱分解黒鉛を80°Kで電子照射し、熱抵抗の増加を測定した。熱抵抗の増加は通常、照射量に比例すると仮定されているが、本実験の結果はその仮定が成立しないことを示し、次のようであった。すなわち、熱抵抗の増加はa軸およびc軸のそれぞれの方向において、9.610Nfおよび(7.90.6)10Nfcm・deg/Wであった。ここで、Nfは照射によってつくられたフレンケル欠陥の濃度であり、2ppmNf70ppmの範囲にある。一方、熱焼鈍の結果は100°K附近および220°K以上で回復が起こることを示したが、これは以前に行なわれたGogginとReynoldsの結果といくつかの重要な点で異なっている。ほとんどの格子間原子は220°K以下では空格子と再結合しないことが結論された。
松尾 秀人; 本多 敏雄
Journal of Nuclear Materials, 45(1), p.79 - 81, 1972/01
被引用回数:2300~400Cで照射した黒鉛の熱伝導率Kと電気比抵抗の間には、Kが照射量に対して直線的に減少する関係があるが、その照射黒鉛を熱焼鈍し、照射によって生成した欠陥の熱回復過程における両者の関係がどのように変化するかを、東海炉で照射された黒鉛について調べた。それらの結果から1100~1200C以上では、両者には未照射黒鉛と同じ変化の傾向が得られ、それ以下の温度では明確な関係は見い出せない。またその境界の温度ではKはピークを示し、そのピークは高照射になればなる程高温側にずれる。これらのことから、照射黒鉛ではある特別な欠陥が存在している場合にのみ、Kの間には未照射黒鉛と同じ関係があることがわかった。そして850C~1100Cにおける欠陥の回復の挙動と、それ以上の温度とでは異なると考えられる。